必読。いじめについての最高峰道徳図書。子どもに関わる全ての人へ。
涙が出てくるのを堪えられませんでした。
いじめにあった「いもうと」が、学校へ行かなくなり、くちもきかず、ご飯も食べず、このままでは命が持たないと医者に言われるほど痩せ衰え…。
娘を必死に生かそうとするお母さんの気持ちを考えると、胸が痛くてたまりません。
この本のあとがきで、作者の松谷みよ子さんがこう書かれています。
ある時期、わたしもいじめにあっている。その辛さは、地獄の底をはうようであった。幼い日の記憶に、あれはたしかイソップだったと思うのだが、池のカエルが子供にさけぶのである。『おねがいだから石を投げないで。あなたたちには遊びでも、わたしには命の問題だから。』わたしもさけびたかった。
「わたしのいもうと」あとがきより
そう、命の問題なのです。
この絵本では、「いもうと」は最後に亡くなってしまいます。
絵本の最後のページには、「いもうと」のメモがきが描かれています。
わたしを いじめたひとたちは
もう わたしを
わすれて しまった でしょうね
あそびたかったのに
べんきょうしたかったのに
子どもを持つ親であれば、自分の子どもが被害者になる可能性も、加害者になる可能性も考えたことがあるのではないでしょうか。
私は、そのどちらの可能性に対しても怯えていましたし、今も、心のどこかで怯えています。
私の子どもたちも、今後の人生の中で、いじめの被害者になりかけたり、加害者になりかけたり、また、いじめの傍観者になりかけたりすることがあるかもしれません。
そんな時、私の子どもたちが、この絵本を思い出して、正しい行動ができることを願っています。
この本を読んだとき、子どもたちは泣いていました。「いもうと」の気持ち、「いもうと」の家族の気持ちを思って泣いている子どもたちをみて、この絵本が、もしかしたら、未来の万が一の時に、子どもたちを救ってくれるかもしれないと思えました。
読んでよかった。心からそう思える絵本です。
子どもたちといじめについて話し合うきっかけになりますし、被害者になりそうになった時の対処、加害者になってはいけないこと、いじめを目撃してしまった時の対処など、親の考えを伝えるきっかけにもなります。
ただ、内容は、大人の私たちが涙を堪えきれないような悲しい物語です。このレビューを書いている今も、涙が止まりません。読み聞かせをする場合は、大人が先に読んで、お子さんの年齢と精神状態を考慮して判断した方がいいかと思います。
カバーに、松谷みよ子さんが書かれた「作者のことば」が載っています。
絵本の内容だけでなく、この「作者のことば」、「あとがき」も読む価値がある本です。
こちらの絵本を購入される場合は、カバーがついているものをお勧めします。




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