【レビュー】パンのかけらとちいさなあくま

絵本

リトアニアのちいさな悪魔の、爽快で素敵な罪滅ぼし。

リトアニア民話。

貧乏なきこりからパンのかけらを盗んだ小さな悪魔は、大きな悪魔たちにたしなめられ、パンを盗んだお詫びに、木こりの望みを聞いて、沼地を見事な麦畑に生まれ変わらせます。

でも、意地悪な地主に麦を全部取られてしまいました。小さな悪魔は、このまま降参してなるものかと、取り返しに行きます。

とんちと、悪魔しかできない力技で、麦を取り返す小さな悪魔。

爽快です。

その地主、麦を取り返されたのをみて、ひっくり返って死んじゃいます。

びっくりして心臓止まっちゃったんでしょうか。

このシーンで、子供達が口々にツッコミを入れてきます(笑)

話の展開が、日本の絵本にはない感じで面白い。

この本を読んだ翌日から、うちの子たちは自分でこの絵本を引っ張り出してきて、何度も読み返していました。

この絵本、もちろんお話も面白いのですが、堀内誠一さんの絵が抜群にマッチしてるんです。いたずらっ子で、憎めない、小さな悪魔の魅力を最大限に引き出してると思います。

ところで、大きな悪魔たちが、小さな悪魔を嗜めるシーンですが、結構しっかり怒られてます。

「びんぼうな きこりの だいじな べんとうじゃないか。」

「おわびのしるしにきこりのためにはたらいてこい」

「やくにたつまでかえってくるな」

と。

リトアニアの悪魔って、良識あるな。

地主(人間)の方がよっぽど悪魔ですね。

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